私立歯学部の共通テストのボーダー一覧
受験勉強の対策や得点の目安にもなるという共通テストのボーダー一覧というものを見たことはありますか?私立大学の入試問題は大学が独自で作成したものを使うものですが、大学によっては共通テストを利用する場合があり、私立歯学部17校のうち、16校で共通テストを利用した入試を実施しています(2022年5月調査時点)。
私立歯学部の受験にも役立つ共通テストのボーダー一覧とは何を示し、どう活用できるのかを解説します。
共通テストのボーダー
一覧とは
共通テストのボーダー一覧は、共通テストの得点率から導き出した受験合格率が50%以上になるラインを示したものです。ボーダーライン一覧の数値は発表する予備校で数値が異なります。予備校の数値の判定基準が1つズレてしまうくらい大きいものも。
合格できる目安として志望校選びや受験対策に活用するものですが、この数値は前年の共通テストの成績や最終的な合否から導き出したものなので、あくまでひとつの指標としての活用にとどめましょう。
ボーダーライン一覧の
活用の仕方
ボーダーラインの数値は合格最低点の予想と捉えることができます。志望校に受かるために自分が取るべき点数の目安を認識することができるので、どの科目に力をいれればいいのか客観的に判断でき、受験勉強を効率良く行えることにつながるでしょう。
得意科目や苦手科目のどこを伸ばせばいいのか、あるいは捨ててもいいような点数があるのかがわかれば過度なプレッシャーを無くし、心理的な負担も減らせます。
ボーダーライン一覧を活用
するときの注意点
ボーダーライン一覧の数値は発表する予備校で数値が異なります。多くの大学のボーダーライン一覧の数値は東進>ベネッセ>河合塾の順に大きくなっています。河合塾と東進の数値差は判定基準が1つズレてしまうくらい大きいものも。
同じ大学に対して出している数値なのに、なぜ違ってくるのか、その理由はそれぞれの予備校が蓄積しているデータの量の差ではないかと考えられます。
ボーダーライン一覧の数値は単なる目安とし、過信しすぎては危険だということを知っておかなければなりません。前年の試験結果をもとに算出した数値なので、今年度試験と難易度が大きく変われば、あまり意味をなさなくなります。ボーダー一覧の数値はあくまで目安や参考とし、学生本人のさまざまな事情やいろいろな大学情報などと併せて活用することが大切です。
ベネッセのボーダー率(2021年度データ)
- 東京歯科大学:(1期)80%
- 昭和大学歯学部:70%
- 大阪歯科大学:(前期)85%
- 北海道医療大:(前期A)49%、
(前期B)48% - 日本歯科大学生命歯学部:(前期)79%
- 日本大学歯学部:(C方式第1期)74%
- 岩手医科大学:(前期)64%
- 愛知学院大学:(プラス)73%、(1期3科目型)69%、(1期4科目型)59%
- 松本歯科大学:(1期)62%
- 朝日大学:(プラス1期)75%、(1期)74%
- 明海大学:(A日程)73%
- 日本大学松戸歯学部:(C方式第1期)74%
- 奥羽大学:-
- 日本歯科大学新潟生命歯学部:(前期)74%
- 福岡歯科大学:(1期)64%
- 神奈川歯科大学:(1期)53%、(2期)54%
- 鶴見大学:(1期)62%
最新の情報とは異なる場合がございます。最新のデータは参照元の公式サイトをご確認ください。
※参考:マナビジョンhttps://manabi.benesse.ne.jp/の各大学ページによる調査。
※2022年6月10日調査による。
まとめ
共通テストのボーダー一覧の数値は、膨大なデータから得た客観的なデータで大学入試にとても役に立つ情報です。しかし、その情報を過信しすぎてはいけません。ひとつの目安とし、他のさまざまな情報と併せて活用することが大切です。とはいえ、まずは志望校のボーダーラインを超えなければ合格は見えてこないでしょう。