私立歯学部の後期入試について
本記事では、私立歯学部の後期入試について解説します。
そもそも後期入試とは?
私立歯学部の一般選抜入試は、主に2月初旬から中旬に実施される試験が前期入試、2月下旬から3月にかけて実施される試験が後期入試と分けられます。 入試時期をずらして2度以上入試があるので、その分チャンスが増えると考えることができます。
前期入試と後期入試の違いには、まず先に触れた「日程の違い」が挙げられます。2つめの違いは募集人数です。募集人数は大学によって異なりますが、多くの場合前期よりも後期のほうが募集人数は少なくなります。
さらに前期入試と後期入試では、多くの大学で受験科目も変わってきます。例えば、ある年の某私立歯学部では、前期は「英語、数学、理科1科目」であったのに対し、後期は「英語、数学・理科より1科目」と、数学と理科1科目のどちらかでした。数学で受験するのであれば、理科の勉強をする必要がないわけです。
ほかの歯学部でも、後期で数学か理科のどちらかだけになっているところがあるほか、後期で英語の試験がない歯学部があるなど、試験科目が大きく変わってきます。受験校の試験科目を確認して、自分の得意科目と照らし合わせることは必須です。
私立歯学部の後期入試の難易度は高いのか
私立歯学部の前期入試と後期入試を比較した場合、後期入試のほうが若干難易度は高くなると考える人が多いです。受験科目が少なくなる分難易度が上がるのはうなずけます。
また、私立歯学部入試は推薦入試で合格する受験者が多く、一般入試は推薦で合格出来なかった人が受験する傾向があります。先に行われる前期でさらに多くの合格者が出て、後期はライバルの少ない入試だと思えるかもしれません。しかし後期では医学部に不合格だった受験生が受験する可能性もあるため、決して難易度は低くならないのです。
とはいえ、前期と比較して大幅に難易度が上がることは考えにくく、当然ながら後期で合格を得た人もたくさんいます。しっかり対策を取れば、合格は不可能ではないと思われます。自分の得意科目を試験科目に採用している歯学部であれば、より合格できる可能性は高くなります。難易度を懸念して受験を諦める必要はありません。
私立歯学部の後期入試の注意点
先にも触れていますが、前期入試と後期入試では試験内容が変わります。ある年の私立歯学部後期入試において、日本大学歯学部、昭和大学歯学部、日本歯科大学生命歯学部、大阪歯科大学歯学部、愛知学院大学歯学部、東京歯科大学という6校の歯学部のうち、前期と後期で試験内容が同じだったのは、日本大学歯学部と昭和大学歯学部だったようです。
英語が得意であれば、試験科目に英語があることが望ましいですが、後期入試で英語が除かれる歯学部もあります。行きたい歯学部の試験科目に合わせた対策を取ることは、後期試験の合格において必ず抑えておくべきポイントだといえます。
また、受験のスケジュールを確認することも必須です。各私立歯学部の試験日程は前期、後期ともに各々で異なります。受験する大学の試験日を確認したうえで、しっかりスケジューリングをして出願しましょう。