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学費や合格率に注目!おすすめ歯学部5選
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歯学部ではどんなことを研究している?

歯学部の研究とは?何を学ぶのか

歯学部では、歯や口腔に関する幅広い研究が行われています。一般的に歯科医療といえば「虫歯の治療」や「歯並びの矯正」といった臨床的な側面を思い浮かべるかもしれません。しかし、実際には病気の予防や新しい治療法の開発、さらにはAIやデジタル技術を活用した歯科診療の進化など、多岐にわたる分野で研究が進められています。

また、歯学部の特徴として、研究と臨床(診療)の両方を学ぶことが挙げられます。研究を通じて新たな治療法や技術を開発し、それを実際の臨床現場で応用することで、より良い医療を提供できるようになります。このように、歯学部の研究は、単なる学問の探究ではなく、実際の歯科医療の質を向上させるために不可欠な役割を果たしているのです。

歯学部の研究の目的

歯科医療は日々進化を続けています。より安全で効果的な治療法を確立し、患者の負担を軽減するためには、歯学の研究が不可欠です。たとえば、虫歯や歯周病が発生する仕組みを解明し、より効果的な予防策を導き出す研究が行われています。また、インプラント治療の技術向上や、再生医療を活用した歯の再生に関する研究も進んでおり、将来的には歯を削らずに再生できる可能性も期待されています。

歯の健康は、単に口腔内の問題だけにとどまりません。口腔内の細菌は、糖尿病や心疾患、認知症などの全身の健康にも影響を与えることがわかっており、歯学部ではこうした分野の研究も進められています。特に、高齢者や障がい者の口腔ケアに関する研究は、介護や医療の現場でも注目されている分野です。 このように、歯学の研究は単なる「歯の治療」にとどまらず、全身の健康維持にも深く関わっているのです。

研究と臨床の違いとは?

歯学部では、研究と臨床の両方を学びますが、それぞれの目的や方法には違いがあります。臨床とは、患者の診察や治療を実際に行うことを指し、歯科医師としての実践的な技術を身につけることが目的です。歯科大学では、学生が実際の患者と接しながら診療の基本を学び、臨床能力を身につけるための実習が行われます。

一方、研究は新たな知見や技術の発見・開発を目的とし、実験やデータ解析を通じて行われます。たとえば、歯科材料の開発では、より耐久性が高く、患者の負担が少ない素材を探求する研究が行われています。また、歯の再生医療やAIを活用した診断技術など、次世代の医療を支えるための研究も進められています。

歯学部の主な研究領域

歯学部では、歯や口腔に関する多様な研究が行われています。研究は、基礎的な理論を探求するものから、臨床現場での応用を目的としたもの、さらには最新技術を取り入れた革新的なものまで多岐にわたります。

ここでは、歯学部の主な研究領域について、具体的な分野ごとに詳しく解説していきます。

基礎研究(歯や口腔の構造・機能)

歯や口腔の健康を守るためには、まずその構造や機能を正しく理解することが重要です。基礎研究では、歯や顎、口腔粘膜、さらには唾液の役割など、歯科医療の根本を支える知識を深めるための研究が行われています。

特に、歯の発生や成長の仕組みを解明する研究が進められており、歯胚(しはい)の形成過程やエナメル質・象牙質の発達に関する知見が蓄積されています。また、口腔内の細菌環境や免疫システムとの関連性を探る研究も行われており、これらの知識が新たな治療法や予防策の開発に役立てられています。

臨床研究(虫歯・歯周病・インプラントなど)

臨床研究は、実際の歯科診療に役立つ治療法や技術の開発を目的としています。特に虫歯や歯周病の治療法に関する研究は、患者の生活の質を向上させるために重要な分野です。

虫歯の進行を抑制する新しい治療薬や、フッ素の効果を高める方法の開発が進められています。また、歯周病の治療では、細菌の動態を解析し、より効果的な抗菌療法や再生療法の確立が目指されています。

さらに、近年ではインプラント治療の技術向上にも力が注がれています。インプラントの材料として使用されるチタンの表面処理技術の研究や、骨との結合をより強固にするための方法が模索されており、成功率の向上につながっています。

予防歯学(フッ素・食生活・高齢者の口腔ケア)

予防歯学は、虫歯や歯周病を未然に防ぐための研究を行う分野です。特に、フッ素の応用に関する研究が盛んであり、フッ素塗布やフッ素配合歯磨き粉の効果を最大限に引き出すための方法が模索されています。

また、食生活と歯の健康の関係についても多くの研究が行われています。糖分の摂取量や食事のタイミングが口腔内環境にどのような影響を与えるのかが調査されており、具体的な食事指導の指針として活用されています。

再生医療とバイオテクノロジー(幹細胞・人工歯の研究)

再生医療の進歩により、失われた歯や歯周組織を再生するための研究が進んでいます。特に、幹細胞を利用した歯の再生に関する研究は注目されています。

また、人工歯の研究も活発に行われています。3Dプリンター技術を活用することで、患者ごとにカスタマイズされた人工歯を作成し、より自然なフィット感を持たせることが可能になっています。

デジタル歯科(AI診断・3Dプリンター・ロボット治療)

デジタル技術の進化により、歯科医療にもAIや3Dプリンター、ロボット治療といった最先端技術が導入されています。

AIを活用した診断技術は、X線画像やCTスキャンの解析を自動化し、虫歯や歯周病の早期発見を可能にします。また、AIを活用した治療計画の立案も進められており、患者ごとに最適な治療法を提案するシステムが開発されています。

さらに、ロボット治療の導入も進んでいます。手術支援ロボットを用いることで、歯科手術の精度が向上し、より安全な治療が可能になります。特に、インプラント手術では、ロボットの支援によって正確な埋入位置を決定することができるため、成功率の向上が期待されています。

歯学部卒業後の研究職・キャリアパス

歯学部を卒業した後、研究職としての道を選ぶ場合、どのような進路があるのでしょうか。研究の道に進むには、大学院への進学が必要なのか、どのような職種があるのか、また歯科医師として臨床を続けながら研究を行うことは可能なのか。ここでは、歯学部卒業後の研究職のキャリアパスについて詳しく解説します。

研究職を目指すなら大学院進学が必要?

歯学分野の研究職を目指す場合、多くのケースで大学院への進学が求められます。特に、大学の研究機関や公的研究機関に所属する場合は、修士号(博士前期課程)や博士号(博士後期課程)の取得が必須となることがほとんどです。

大学院では、専門的な研究手法やデータ解析の技術を学び、論文執筆や学会発表を通じて研究成果を発信する能力を身につけます。特に博士号を取得することで、研究者としてのキャリアパスが大きく開け、大学教員や専門研究機関でのポジションへの道が拓けます。

一方、企業の研究職では、修士号以上が求められることが多いものの、一部の企業では学士号でも研究開発部門に採用されることがあります。しかし、企業の研究職でも、より高度な専門性が求められる場合には、博士号がキャリアアップの要件となることが多いため、将来的なキャリアを考えると、大学院への進学は大きなメリットとなるでしょう。

大学教員

歯学部や医療系の学部で研究を行いながら、学生の教育にも携わる道です。基礎歯学、臨床歯学、予防歯学などの分野ごとに研究テーマを持ち、論文発表や学会発表を通じて研究成果を発信します。大学教員になるためには博士号の取得がほぼ必須であり、助手、講師、准教授、教授とキャリアアップしていく道のりが一般的です。

企業の研究職

製薬会社や歯科材料メーカーなどの企業で、新しい歯科用医薬品や治療技術、歯科材料の開発に関わる仕事です。大学での基礎研究を応用し、製品開発や臨床試験の設計などに携わります。企業の研究職は実用化を目指した研究が中心となるため、基礎研究に加えて市場のニーズを理解する力も求められます。企業によっては、修士号または博士号を取得していることが採用の条件になることもあります。

医療機器メーカー

歯科用の診療機器やデジタル歯科システムの開発に携わる道もあります。近年、デジタル技術を活用した歯科診療の研究が進んでおり、AI診断システムや3Dプリンターを活用した歯科技工の分野では、多くの研究職が求められています。特に、歯科医師の資格を持ちながら研究開発に携わることで、より実用的な技術開発に貢献できるでしょう。

歯科医師と研究者の両立はできるのか?

歯科医師として臨床を続けながら研究活動を行うことは可能です。大学の附属病院や研究機関では、歯科医師としての診療業務を行いつつ、研究を並行して進めるポジションも存在します。臨床経験を活かしながら、治療の課題を解決するための研究を進めることで、実際の診療現場に直結した成果を生み出すことができます。

また、企業の研究職として働きながら、非常勤で歯科診療に携わるケースもあります。この場合、製品開発や技術革新にリアルな臨床経験を反映させることができるため、より実践的な研究に取り組むことができます。ただし、臨床と研究を両立するには時間的・体力的な負担が大きいため、スケジュール管理や仕事の優先順位の調整が求められます。

歯科医師としての診療経験と研究者としての専門知識を組み合わせることで、より高度な歯科医療の発展に貢献できるでしょう。どのようなキャリアを選択するにせよ、自分の興味や目指す方向性を明確にし、適切な進路を選ぶことが重要です。

まとめ|歯学部の研究は未来の医療を支える

歯学部の研究は、基礎から臨床、予防歯学、再生医療、デジタル技術の活用まで、多岐にわたる分野で行われています。より効果的な治療法の確立や、患者の負担を軽減する技術の開発が行われています。

歯学研究の発展は、歯科医療の未来を大きく変える可能性を秘めています。技術革新が進む中で、研究の成果が日々の診療や治療の質の向上につながっているのです。

偏差値50未満・2科目受験
国試ストレート合格率上位3校
併願受験におすすめの
私立歯学部3

歯学部のある私立大学全16校の中から、偏差値50未満、かつ試験科目が最少の2科目(小論文なし)で受験可能な歯学部をピックアップ。
その中から、ストレート合格率の高い上位3校をご紹介します。
調査実施日:2024/10/24

北海道医療大学
歯学部
試験科目(2科目)
スタンダードタイプ
[コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ]
[論理・表現Ⅰ]

+
[数学Ⅰ・Ⅱ/A・B・C]
or
[化学基礎・化学][生物基礎・生物]
[物理基礎・物理]


※数学or化学・生物・物理は、両方とも受験した場合、高得点の方を合否判定に使用
面接
なし
偏差値
45.0
ストレート合格率
50.9%
朝日大学
歯学部
試験科目(2科目+面接)
[コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ]
[論理・表現Ⅰ]

+
[数学Ⅰ・A・Ⅱ]
or
下記の中から1科目選択
[物理基礎・物理][化学基礎・化学]
[生物基礎・生物]


※Ⅰ期で複数日程を受験した場合、2科目の合計点が最も高い得点の試験日を合否判定に採用
面接
あり
偏差値
37.5
ストレート合格率
50.8%
奥羽大学
歯学部
試験科目(2科目+面接)
[コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ]
+
[数学Ⅰ・Ⅱ・A]
or
[物理基礎・物理]
or
[化学基礎・化学]
or
[生物基礎・生物]
面接
あり
偏差値
35.0
ストレート合格率
49.0%
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