歯学部に向いている人の特徴
歯学部は、歯科医師を目指す人が多くの知識を学ぶことができる学部です。歯学部で学ぶうえで、向き不向きはあるのでしょうか?本記事では、歯学部に向いている人はどんな人なのか?という点について掘り下げています。
歯学部に向いている人とは?
手先が器用
歯科診療は、非常に細かい作業を要します。狭い口内を確認しながら治療することはもちろんですが、小児歯科になると大人よりもさらに口内が小さいため、より細かい治療が必要です。根管治療の場合はカメラで歯の奥を確認しながら治療をするという高度な技術が求められます。こうした点から手先が起用な人は歯学部に向いているといえます。
コミュニケーションが得意
歯科医師として診療を行ううえで、コミュニケーション力はとても重要です。もともと「歯医者」という存在自体が敬遠されがちで、「痛い」「怖い」という意識が先に立ってしまう患者が多く、できるだけ足を運びたくないと思われています。そこで、治療を施す医師のコミュニケーション能力が低いと、患者が治療を受けようというモチベーションはさらに下がってしまうでしょう。
また、歯科診療は保険診療や自費診療をはじめ、インプラントや歯列矯正など、治療内容や費用についてしっかり理解しておきたいと思う診療がたくさんあります。歯科医師がきちんと患者とコミュニケーションを取り、丁寧に説明することで、患者は前向きに治療を検討することができます。
向上心がある
医療のどの分野でも同様ですが、歯学は日々進歩していて、新たな技術や医療機器が次々に生まれます。こうした時代の変化とともに生まれる新しいものを理解し、活用していくためには高い向上心が求められます。また、よりよい歯科医師になりたい、患者のためにより適した治療を提供できるようになりたいという向上心も大切です。歯科医師になることがゴールではなく、日々自分を高めていく意識を持っている人が、歯学部に向いているといえます。
職人気質である
診療に対するこだわりをもつことは、職人気質と似ている部分があります。「これでいいや」という治療では、患者に満足してもらうことはできません。何が完璧かを判断することは難しいですが、自分の中で納得できるまで診療を追求する職人気質がある人は、歯学部に向いています。
粘り強さ・辛抱強さがある
歯学部に入学して、歯科医師になるまでの道のりはとても長いです。歯学部で6年間みっちり学び、歯科医師の国家試験に合格すると、研修医を経て最低1年の臨床研修を行い、晴れて歯科医師として病院やクリニックで診療を提供できるようになるのです。
ここまでの間に学ばなければならないことはたくさんありますし、国家試験も必死に勉強しなければ合格できません。こうした道のりを諦めることなく、粘り強く進んでいくことができる人が、歯学部で学ぶのに向いています。