【PR】歯科医を目指すなら!指導医・専門医になるには
歯科医師として専門性を極め、専門医や指導医を目指すという選択肢があります。専門知識や技術が必要な矯正・インプラント・歯周病などは、大学で歯科医療を学ぶだけでは十分ではありません。歯科大学を卒業したあとに専門的な技術や知識を学ぶことが必要です。
実際に専門医や指導医になるには厳しい条件や審査をクリアし、学会の所属歴や一定の診療経験が求められます。どうすれば専門医や指導医になれるのか、その方法を見てみましょう。
指導医・専門医とは?
歯学部での6年間、歯科医師国家試験の合格を目指してきたことで、そこがゴールと思われがちですが歯科医師にもその先に続くキャリアアップの道があります。それが「専門医」「指導医」と呼ばれるものです。
それらは専門分野によって分かれており、歯周病、インプラント、小児歯科など多くの種類があります。大学で学ぶ一般的な歯科医療では十分な知識や技術が得られないので、大学を卒業した後に専門技術を学ぶ必要があります。試験に合格すればなれるというものではなく、学会会員あるいは登録医→認定医→専門医→指導医という段階を踏まなければなりません。
どのように段階を踏んでいくのか見ていきましょう。
まず学会に所属する
専門医や指導医を目指す第一歩は、専門分野を決めてその学会に所属することです。学会は口腔外科、矯正歯科、小児歯科、歯周病、歯科麻酔、口腔インプラントなど専門分野ごとに多数の種類があります。学会では学術大会や講演会を年に数回開催するというのが一般的です。こういった学会に所属している歯科医師を「会員」あるいは「登録医」と呼びます。
認定医の審査をクリアする
次に目指すのが「認定医」です。口腔外科、歯科麻酔、歯科放射、小児歯科、歯周病、インプラント、矯正など日本歯科医学会に所属する22の専門分野があります。
認定医になるには学会で決められた審査に合格しなければなりません。審査は学会ごとに異なっていますが、一般的に学術大会や講演会への参加回数、診療の経験年数、治療実績、筆記・口頭試験等などです。口腔インプラント認定医の場合を見てみると、以下のような条件をクリアして審査で認められると認定医となることができます。
- 学会の在籍年数5年以上
- 指定する研究機関への在籍が通算5年以上
- 学術大会等への参加が5回以上
- 学会の指導医2名からの推薦
- 治療から3年以上経過している症例20人以上
- 論文発表
- 認定医試験(筆記試験・口答試問)
※参照元:厚生労働省(PDF) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000107476.pdf
さらに審査が厳しくなる専門医
認定医の次は「専門医」です。日本歯科医学会に所属するものが21あり、これ以外にもさまざまな専門医が存在しています。専門医は、さらに深い知識や高度な技術、豊富な経験が求められます。資格審査も厳しいものになり、これまで治療してきた患者の症例を提示しなければなりません。
多くの治療経験や高い技術を学会や団体に認められると専門医としての資格が得られます。専門医は厚生労働省に認定されている資格とそうでない資格があり、国に認定されている主な専門医は下記のとおりです。
- 歯周病専門医(日本歯周病学会)
- 歯科麻酔専門医(日本歯科麻酔学会)
- 口腔外科専門医(日本口腔外科学会)
- 歯科放射線専門医(日本歯科放射線学会)
- 小児歯科専門医(日本小児歯科学会)
矯正などは比較的新しい分野なので、現状では厚生労働省に認定されておらず、認定するための試験も統一されていません。
※参照元:厚生労働省(PDF) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000107476.pdf
最終的になれるのは指導医
最終的に目指すところにあるのは「指導医」で、専門医を指導する歯科医師です。歯科大学を卒業後、専門分野の知識や技術を学びたいという歯科医師を指導します。これも学会によって認定基準が異なりますが、一般的には専門医であること、学会の長期所属歴、治療経験の豊富さが求められます。
日本口腔インプラント学会口腔インプラント指導医の条件を一部抜粋すると、下記のとおりです。
- 学会の在籍年数10年以上
- 研修施設の在籍年数が通算8年以上
- 学術大会等への参加が10年間で10回以上
- 学術大会や国際学会での研究報告6回以上(内、主演者2回以上)
- 口腔インプラント指導医2名(内1名は施設長)からの推薦
- 治療から5年以上経過している症例100人以上(内、全顎症例20以上)
- 研究論文6編以上(内3編は筆頭著者)
※参照元:日本口腔インプラント学会 https://www.shika-implant.org/certification/specialty/kitei.html
「認定医・専門医養成コース」が大学院にある
北海道医療大学
北海道医療大学大学院の博士課程には「認定医・専門医養成コース」があり、4月と10月に入学時期が設けられています。研究分野は以下の通り、多彩な分野があります。
- 認定医(老年歯科学会認定医、顎関節学会認定医、歯科放射線学会認定医、矯正歯科学会認定医、障害者歯科学会認定医、口腔衛生学会認定医、歯科審美学会認定医、歯科心身医学会認定医、接着歯科治療認定医)
- 専門医(歯周病専門医、保存治療専門医、レーザー歯学会専門医、補綴歯科専門医、口腔インプラント専門医、口腔外科専門医、歯科麻酔専門医、口腔病理専門医、小児歯科専門医)
海外や国内での共同研究が活発に行われ、年4回程度の特別講義には国内外から講師を招きます。出願資格は、歯科医師臨床研修を修了し、医療機関や施設に勤務予定がないこと(非常勤としての勤務は除く)です。試験日程は、4月入学は8・2・3月に3回実施、10月入学は8月に実施されます。試験科目は志望する研究分野の専攻学科目と英語(辞書持込可)、面接です。
歯科医師になった後、専門分野を極めて専門医・指導医を目指すという選択肢があります。専門分野は多種多彩。専門医であれば日本歯科医学会に所属するものだけで21あり、これ以外にもさまざまな専門医が存在しています。
治療だけでなく、さらに高度な知識や技術を取得して専門医や指導医を目指してみてはいかがでしょうか。北海道医療大学大学院では歯科大学を卒業した後、認定医・専門医養成コースで専門分野が学べます。